勉強をするときに必要となる物が、鉛筆(シャープペンシル)と消しゴムです。
今回は、これら筆記用具の大切さについて話します。
「弘法筆を選ばず」という言葉があります。達人は道具に左右されないので、出来の悪さを道具のせいにしないように諫めることわざですが、本来は筆の種類を問わず使いこなせると言う意味で、悪い筆でも問題なく使えるという意味ではないようです。実際のところ、空海は筆に強いこだわりを持っていたようです。
一流の芸術家、職人、スポーツ選手は、その道具にもこだわりを持ち、自分に合った物を探し続けるのです。道具が自分の可能性を広げることもあれば、逆に縮めてしまうこともあるからです。ですから、「道具を選ばず」ということは絶対にないのです。
勉強の時間は、ただでさえ辛いものです。もし良くない筆記用具を使っていたら、その辛さが増し加えられてしまいます。逆に自分に合った筆記用具は、辛さを軽減し、やる気を向上させてくれるのです。
1. シャープペンシルの選び方
中学生以上では、筆記用具にシャープペンシルを使っている人が多いようです。
文具店に行くとかっこいいシャープペンシルが売っていますが、デザイン重視のものは、書いていると疲れてきたり、壊れやすかったりします。
逆に多機能をうたった高価なシャープペンシルも、意外と使いづらかったりします。
シャープペンシルを選ぶときは、デザインや機能に惑わされず、自分で実際に手に持ってみて、その感覚で選ぶようにしましょう。しっくりくる感覚のあるものが、あなたにあったシャープペンシルです。高価だからといって、使いやすいものとは限りません。
また、同じシャープペンシルを長く使っていたり、落としたりすると、ゆがみが生じ、芯が中で折れたりして故障することが多くなります。故障すると勉強が中断してしまい、時間と労力の無駄になり、勉強への意欲が低下しますので、故障しがちになったら思い切って買い換えるようにしましょう。また、シャープペンシルの修理に時間をとられ、大切な授業がおろそかになってしまわないように、故障したシャープペンシルはその場では使用せず、別のものを使用するようにしましょう。
筆圧が弱めで、自分の書いた字が薄くて読みづらい人は、濃度の高い芯を使うようにしましょう。シャープ芯は4Bまでの濃さが用意されています。濃度を上げるだけで、計算の途中式の見間違いが減り、成績が向上する場合もあります。
逆に筆圧が強すぎて、芯が折れやすかったり、消しゴムで消しても字が黒く残ってしまう人は、硬めの芯を使うようにするとよいでしょう。
鉛筆は少数派ですが、故障が無く折れないという特長があります。試験中にシャープペンシルが故障したら大変です。故障に備えて、普段から鉛筆を数本用意しておくとよいでしょう。鉛筆も意外と書きやすいものです。
2. 消しゴムの選び方
消しゴムも、シャープペンシル同様に、デザインではなく機能で選ぶようにしましょう。
字がうまく消えないものは、消すための作業で余分なストレスがかかってしまい、さらに残った字によって思考を妨げられたり、数学の途中式を見間違えたりと、悪いことばかりです。特ににおいや色のついた消しゴムは消えにくいものが多いので避けるべきです。
また、消しカスがまとまる消しゴム(ノンダストタイプ)やエコタイプの消しゴムの中には、一般のものに比べて消えづらいものがありますので、消えづらく感じる場合は一般のものを使用した方が良いでしょう。
消えやすい消しゴムとしては、PLUSのAIR-INやPILOTのFOAM ERASERなどが挙げられます。最終的には皆さんの好みで選んで頂きたいのですが、きちんと消える消しゴムを使うと、効率が向上し、ストレスも減らすことができます。
また消しゴムも、古くなって変色したり割れやすくなったものは、なかなか消えなかったり、紙を黒く汚したりしますので、使うべきではありません。このような消しゴムを使い続けると、勉強への意欲を低下させてしまいますので、もったいないようですが買い換えるべきです。
3. 最後に
テストの時に持ち込めるのは筆記用具だけです。ですから、筆記用具は試験場でのあなたの唯一のパートナーです。良い筆記用具は勉強のストレスを軽減し、意欲を向上させ、結果的に成績向上につながります。こだわりを持って、あなたのパートナーとなる、自分に合った筆記用具を選んで下さい。
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