集中力を持続できる限界
テスト前など、長い時間勉強を続けていると、疲れがたまってきて、勉強の能率も落ちてきます。
人間が集中力を持続できる限界は2時間と言われ、映画やスポーツはこの2時間を基準に作られています。
ほどよい休憩は効率アップに効果的ですが、皆さんは勉強の合間の休憩時間をどうやって過ごしていますか?
休憩の方法
休憩の方法は、大きく分けて2通りあります。
1つめは消極的休養。これは横になるなど、静かにすることにより、疲労を解消する休養法のことを言います。
2つめは積極的休養。これは勉強で疲れた頭を、軽い運動など体を動かすことで休ませる休養のことを言います。
一見すると、横になる方が良い休養になるようですが、実験で疲労物質を計測してみると、積極的休養をとったほうが短時間(約2倍の速さ)で疲労回復していくという結果が出ました。
スポーツの世界でのアクティブレスト
積極的休養は、欧米ではアクティブレストと呼ばれ、スポーツトレーニングの専門用語としても使われています。
アスリートは試合の間という限られた時間で素早く疲労回復しなければ試合に勝てません。できるだけ効率よく疲労回復するために、横になるのではなく、身体を積極的に動かし、能動的に疲労回復の働きかけをして、休養を取っているのです。
勉強におけるアクティブレスト
勉強におけるアクティブレストは、緩やかに身体を動かすのが一番です。
アクティブレストにより、脳内に神経伝達物質が分泌され、ストレスの緩和と記憶力向上の効果があると言われています。また、勉強に疲れた頭の部分の活動を強制的に休ませる働きもあります。
体を動かすほかにもいろいろな方法があります。但し必ず時間を区切ってください。10分以内が適当でしょう。自分なりの最良の休息方法を見つけ出して下さい。
なお、テレビゲームは脳に強い緊張と興奮を引き起こすため、休息とは逆に、心身の疲労をもたらしてしまいます。休憩時間にゲームをすることはおすすめできません。勉強の前にゲームをするのも厳禁です。どうしてもゲームをやりたい場合は、その日の勉強の目標をクリアしたときの「自分へのごほうび」として、勉強が終わってから楽しむようにして下さい。
教科の切り替えも効果的
理科・社会は記憶力、国語・英語は言語認識力、数学は計算力と思考力と言った具合に、勉強する教科によって必要とされる力が違います。
そのため、1日の勉強時間の中で時間を区切って勉強する教科を変えていくことがお勧めです。例えば数学の勉強で計算力を使った後、国語で言語力を使うようにすれば、その間は脳の計算力の部分を休ませることができます。これも一種のアクティブレストとも言えます。
アクティブレストで勉強の効率を上げ、次のテストでの成績アップを目指しましょう。
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